


10月12日(日)は龍勢祭が開催されました。龍勢祭は、代々伝承されてきた手作りの農民ロケット「龍勢」を奉納する神事であり、五穀豊穣を祈願する重要な文化行事です。その名は、龍が天へ昇るさまをかたどっていることに由来します。秩父吉田の龍勢として、国の重要無形民俗文化財に指定され、秩父地域の誇りとなっています。
龍勢は椋神社の例大祭の付祭として奉納されるもので、約10センチ口径の火薬筒を約15メートルの青竹に束ねた構造を有します。櫓に設置して点火すると、轟音とともに高度は300メートル以上に達します。龍勢の製造と打ち上げは27流派に分かれており、それぞれが独自の製造技術と伝承を継承しています。吉田地域の皆さまが大切に受け継いできたこの文化に、私は秩父市民として誇りを感じています。
本年の龍勢祭には86,900人の来場者をお迎えしました。また、大野埼玉県知事をはじめ多くの来賓の方々にもご臨席を賜りました。来賓のご挨拶に続き、打上げの口上が披露され、導火線に点火されると龍勢は大空へと昇りました。観客の皆さまからは拍手喝采をいただき、来賓の皆さまからも大変好評をいただきました。



龍勢祭は、秩父地域の文化と伝統を守り育むとともに、多くの方々に感動と喜びを提供する重要な催事であると改めて感じました。秩父市が誇る豊かな文化と歴史を、次の世代へ確実に継承していくべく、今後とも全力を尽くします。開催に際し、保存会や実行委員をはじめとする関係者の皆さまに改めて心から感謝を申し上げます。



先日、秩父郡市医師会長の井上先生とファストドクター株式会社の菊池代表との鼎談を行い、秩父地域で導入した夜間オンライン診療や地域の医療課題についての意見交換を行いました。意見交換した内容については、地域の皆さまに向けた発信として後日公表される予定です。
夜間オンライン診療の導入は、秩父地域の医療体制を持続可能なものとする1つの手段と考えています。夜間オンライン診療により、ご自宅から少ない待ち時間で医療機関に受診できる環境を整備することで、救急病院のコンビニ受診や救急車の不適正利用を抑制する効果も期待されています。こうした取り組みは、夜間の救急病院が緊急性の高い患者さんに専念出来る体制づくりにつながると考えています。



現在までの3か月間では子育て世代を中心に利用されており、診療後のアンケートでは、「診察を受けて不安が和らいだ。」「夜間ワンオペで育児していたため受診が難しかったので助かった。」などの声をいただいています。
8月には啓発マグネットの全世帯配布を行ったところですが、さらなる情報発信を強化して普及を進め、安心安全な医療体制の構築に努めてまいります。 今後も市民の皆さまの声を大切にし、透明性のある情報発信を続けてまいります。
